6月に入り、ぼくはローカリゼーション一色です。7日のパレスチナイベントに向けて、数日前、パレスチナのサアド・ダゲールと話しをして、改めて心を洗われたように自分がリフレッシュするのを感じた。パレスチナの危機的な状況が刻々深まる中でも、彼の澄み切った心とあの笑顔が曇ることはないんだという事実にただただ感動した。
ここにローカリゼーション・ムーブメントの本質が表れている。大地とのつながりを深め、ローカルを深める先に、彼のいう「ばかげた夢」、国家を超えて中東の人々が「肥沃な三日月地帯」という理想のもとに融合するという夢が広がる。それこそが本当の意味でのグローバル(地球的)なのだ。(大企業と権力者の利得のためのオリンピックは大仕掛けなだけでグローバルの名に値しない)
澄み切った笑顔と笑顔にいつも感動させられるのは、13日に登場してもらう予定のタイカレン族のスウェもそうだ。彼と彼の父、ジョニ、そして妹のムポの話を中心とする、DVDブック『レイジーマン物語 タイの森で出会ったなまけ者』が、今月下旬には完成しそうだ。
ナマケモノ倶楽部会員には全員に見てほしい。そして、単に見るだけではなく、それをプロモートして、広めてほしい。森林農業という、我らが縄文文化にもつながる、農的営みの原点、ぼくたちの”ふるさと”をみんなが思い出せるように。
スウェとサアドを日本に招待できたのも、ナマケモノ倶楽部があればこそです。世界中で一つの流れとなっているローカリゼーションを、これからも、ナマクラが中心になって(いや、端っこでもいいけど)盛り上げていきたい。
ってわけで、盛り上がっていきましょう、皆さん。
辻信一
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