「開催の賛否をめぐる議論の図式には正直、食傷気味でもある」と写真家で作家の藤原新也がいう。ぼくも同感だ。うんざりしていて、何か、言う気になれない。福島を覆い隠すように、「全てはアンダー・コントロール」と英語で言った首相のずるさとか、存分に金を使って裏工作をして、「お・も・て・な・し」とやるバカバカしさを思い出せば、コロナがあろうがなかろうが、もうとっくに、愛想をつかしていなきゃならないでしょ、という気持ちだ。
招致の段階で、ぼくと中村さんは、ナマケモノ倶楽部で「オリンピックをなまける」キャンペーンを提案したが、誰も乗ってこないので、僕たちはじゃあ、二人だけでやろうか、と話したものだ。その時、中村さんがひらめいて、素敵な博多弁ダジャレのスローガンを考案した。しかし、それに反応したのも、ぼく一人だった。
オリンピック・・・もう、オリン!? チーン。
その横にお鈴(おりん)の絵を添える。
まあ、いいや。
以下、藤原新也氏のインタビュー記事を紹介する。
https://www.asahi.com/articles/ASP6P3T1PP6GUCVL01K.html
辻信一
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